こんにちは!なぁーじょ(@inu_fam)です。
あなたは、むし歯予防にガムを噛んだことがありますか?
ガムの種類は本当に多くて、どれにしようか・・・なんて迷いますよね。
ほとんどの方は・・・
- どの味にしようかなぁ・・
- とりあえずキシリトールって書いてるから何でもいいや!
- このパッケージ可愛い!
- 安いのがいい!
というような理由で選ばれるのではないでしょうか。
ガムは、大きく分けて2種類に分かれます。
無能なむし歯菌に変えるものと初期むし歯対策用です。
あなたのお口の中の状態や、食生活によって選び方が変わります。
今回は、この2つの違い・選び方をお話ししていきます。
なぁーじょ
むし歯菌を無能なむし歯菌に変えるのは「キシリトールガム」
むし歯の原因菌は、食べ物などに含まれる「糖」(主に砂糖)を取り込み「酸」を出して歯を溶かしていきます。
ではむし歯菌がキシリトールを取り込むとどうなるのか・・・。
実は、菌の体内で酸を作ることができなくなるんです。
要は、酸を出さない無能なむし歯菌へと変わるのです。
これによって、虫歯になりにくい環境を作ることができます。
しかし1回ガムを噛んだからといって、無能なむし歯菌に変わるわけではありません。
最低でも3ヶ月間は続けないと効果は出ないと言われています。(個人差もあります)
他にはプラークのネバネバ成分も減るので、歯ブラシで取れやすいプラークに変化します。
「初期むし歯対策ガム」は唾液中のカルシウム濃度上げて再石灰化促進!
あなたは「ポスカ」や「リカルデント」というガムをご存知ですか?
これらのガムは、唾液中のカルシウム濃度を上げて「歯の再石灰化を促進」させるのが目的です。
どういうことかというと、飲食をしたお口の中はすぐに『酸性』へと傾いて、歯の栄養分であるカルシウムが唾液の中に溶け出していきます。(脱灰・だっかい)
しかし唾液は溶け出したカルシウムを歯に戻して、虫歯になるのを防ぎます。(再石灰化)
そこで唾液中のカルシウム濃度が高いと、元に戻る栄養分が多くなり、再石灰化をさらにいいものにするといった感じです。
ポスカは、再石灰化ではなく「再結晶化」といって初期むし歯から健康な歯の状態に戻すという研究結果が出ています。
これは再石灰化よりもすごいことです。
ポスカやリカルデントは、めっちゃいいガムやん!!って思いますよね。
それ、ちょっと待ってください!!
むし歯対策にはもってこいなんですが、歯石がつきやすい人は要注意です。
歯石はプラークと唾液中のカルシウムなどが混ざり合って固まっていきます。
元々唾液中にカルシウムなどのミネラル成分が多い人もいるので、さらに濃度が高くなると歯石がつきやすくなる可能性があります。
歯周病治療中の方や歯周病が気になる方は、食べる前に歯科医院で相談してみてくださいね。
リカルデントは牛乳由来の成分でできているので、牛乳アレルギーがある方は食べられません。
ポスカムはジャガイモ由来のカルシウム成分です。
ガムの選び方
さっきから難しいことをつらつらと書いてしまいました(笑)
じゃぁ選び方ってどうすりゃいいの?をお話ししていきます。
簡単にいうとこんな感じです。
- 虫歯の治療箇所が少ない、でも虫歯は気になる方は「キシリトールガム」
- 虫歯の治療箇所が多い、虫歯はもう嫌だ!という方は「リカルデント」・「ポスカ」
なぁーじょ
ガムはあくまで補助的なものです。
歯磨きに勝るものではありません。
特に治療してもすぐ虫歯になるというのは、食生活・唾液の性質・歯の性質・歯磨きの状況など様々なことが関係してきます。
ガムだけに頼らないようにしましょう。
ガムの食べるタイミングと食べ方
ただなんとなく噛んで、味がなくなったから「ぺっ」と捨ててしまっては、あまり意味がありません。
以下を参考にしてくださいね。
- 1日3回、1回につき1〜2粒、10分ほど噛む
- 食後、歯磨き前、寝る前など
※寝る前と書いたのは、ガムを噛むことで唾液を出して、お口の中を抗菌するためです。(寝ている間に虫歯になりやすいため)唾液はお口に中を抗菌してくれる作用があります。
- 1日3回、1回につき2粒、20分ほど噛む
- 食後、歯磨きができない時など
ガムのまとめ
読んでもなんのこっちゃ?となったかもしれません(笑)
簡単にまとめるとこんな感じです。
- 無能なむし歯菌を増やして、むし歯になりにくい環境を作るのが「キシリトールガム」
- 初期むし歯を修復・むし歯を抑制するのは「リカルデント」・「ポスカ」
- 噛むタイミングは、食後・歯磨き前・歯磨きができない時など
- 1日3回、1回につき1〜2粒、10〜20分噛む
ガムも続けることで予防が期待できます。
また、歯磨き・食生活の改善もとても大切です。
ガムを噛んでれば大丈夫!!という優れものではないので、気をつけてくださいね。